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2016年参議院選挙結果をどう見るか [政治]

2016年参議院選挙選挙で、安倍政権は改憲を争点から外して、有効求人倍率などの経済指標を表に立てた選挙を行ったが、選挙後には改憲ばかりを口にしている。これは、前回選挙でも同じだ。アベノミックスを前面に立てた選挙をやって、戦争法案とTPP消費増税を押し通した。国民は、またもや策略に乗せられたわけだ。

選挙結果として、自民党議席が増え、改憲勢力が三分の二を上回ったと言われており、日本の右傾化がさらに進んだと解釈されているが、果たしてそうだろうか?自民単独で過半数の121議席になったのだが、これには非改選の65議席が含まれている。今回の当選者は、56人だから前回より少ない。つまり、今回の結果だけでは、半数に届かないのだ。

2013年の選挙では、民主党が、あまりにもひどく国民を裏切り、沖縄基地を継続するわ、消費増税を決めるわ、武器輸出を決めるわ、で見放された。無理な保守迎合で混乱を招き、議席を激減させる結果となった。今回の選挙結果というのは、実は2013年選挙が大きく寄与しているのだ。今回も民進党は、議席を減らしたわけだが、それは、2010年選挙から減ったと言うことに過ぎない。

民進党の獲得議席は、2013年に比べたら、かなり増えているのだ。その中身としては、野党共闘が実現した一人区での勝利が大きい。前回2人しか勝てなかったのに対して11人の当選だから、圧倒的な結果だ。もし、野党共闘が実現していなかったら、民進党は壊滅していた。

自民党は選挙で勝利したとは言えない。現職の大臣が2人も落選していることからも、政権に対する信頼は失われていることがわかる。人口の10%を占める東京での議席が2しかなく、得票では民進党に負けている。政権党が、首都で四分の一程度の支持しか得られていないのだ。

こうした得票の動向と、議席数の落差はどこから来るかといえば、もちろん小選挙区制という選挙制度のたまものである。合区したところは全て自民党が抑えた。一人区では、野党共闘の盛り上がりでもなければ、現職で知名度が高い自民党候補を追い落とすことは、実際上難しい。比例区でも、政権にあることを利用して、タレントや有名人を集めて、票を稼がすことができる。

衆議院選挙では、重複立候補で、小選挙区の候補者は全員が復活当選する仕組みが出来上がっている。対立候補は必ず当選するとわかっている相手と戦わねばならない。奇妙な制度としか言いようがない。

強力な支持基盤を持っているかにみえる安倍政権も、実は歪んだ選挙制度に依存して議席を取っているに過ぎず、内容的にも脆弱なのだ。これから、アホノミックスの帰結として、失政が誰の目にも明らかになれば、選挙結果は大きく変わる。だからこそ、暴走する危険があるとも言える。議会の暴走を食い止める社会運動が必要な時だ。


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