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この選挙は一体何だったのか ---- 2017年衆院選 [政治]

安倍政権は森友・加計問題で政府の私物化を追求されるはずの臨時国会で、審議抜きの冒頭解散という暴挙に出た。ところが野党第一党の民進党は自党の公認を出さず、他党に公認してもらうという前代未聞の対応をした。ジリ貧状態から抜け出そうとしたのかも知れないが小池ブームに悪ノリした形だ。当然のごとく反発が生まれ3分解してしまった。このため自民党の大勝となった。

これは今の政治に人々が満足しているということではもちろんない。人々の意思はなかなか選挙には反映されない。希望などが出てきたこと自体が安倍内閣に対する不安の表明ではある。実際、日本の産業は衰退が見えており、技術力の低下は著しいし、生活向上の期待もない。しかし、明確な方向性をもって大企業優遇の政治、軍備拡大の政治に批判をあらわにし、根本的改革を求めるほど、人々の考えは整理されていない。だから何かブームに乗って新しい政党に期待したりするのだ。

世の中はわかりやすいものではない。技術の崩壊があっても株高なら表向きは景気が良い。正規雇用が失われ、非正規雇用ばかりになっても、一応職にはありつける。多くの人々が表層で動くのは仕方がないことだ。時給800円であっても、ファミレスで980円のランチが食べられるなら暴動は怒らない。まだ国民は追い詰められているとまでは感じていない。

争点になったはずの加計問題については語られず、消費税も戦争法も争点にはならなかった。与党の優位が動かないという無気力感の中で、今回の焦点はもっぱら立憲か希望かという野党の行方になってしまっていた。結果として立憲民主党の圧勝となり、自民党に追随するような野党はいらないということが示された。もし、当初予想されたように希望に票が集中してしまっていたら、大政翼賛改憲議会になっていたところだ。

この点ではまだ日本人の理性も見捨てたものではない。安倍政権に対して追随する勢力ばかりでは危ないという感性が、ぎりぎりのところで働いたのである。大勝と言っているが特に自民党の議席が増えたわけでもない。しかし、国会の中が沈みゆく日本を大国妄想で乗り切ろうとする改憲勢力で占められている事実は変わらない。現在の右傾化現象は展望が見いだされない時に必ず現れる過去の栄光への寄りかかりである。過去を美化して回帰を夢見るのだ。

もちろん、そんなことで国民は救われない。国民にとっては困難な時代が続く。ますます困窮を深めるから、明日の食い物にも困るというところまで追い詰められれば、いかに歪んだ選挙制度といっても人々の意思が選挙に反映されないわけには行かないだろう。しかし、それまでに払う犠牲の大きさを思うと、少しでも早く多くの人に目覚めてほしいと思う。

今回の選挙はこうした歴史の流れがたどる紆余曲折の一里塚として記憶されるしかないだろう。
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