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テキサスの風土----銃乱射26人死亡事件 [社会]

アメリカでまた銃の乱射事件だ。テキサス州の田舎町サザーランドスプリングスでの出来事だ。平和な町の教会に日曜日のミサに集まった人たちが大勢撃たれるなどということなどは、およそあり得ないことだ。しかし、アメリカでは起こりえる。事件の展開は実にテキサスっぽい。

テキサスには一種独特の風土がある。「男らしさ」が強調され、町の人々はカーボーイハットを被るのが好きだ。ロデオが開催され、背広にハットといういでたちも珍しくない。大きな星条旗とテキサス州旗があちこちに翻る。独立州としての誇り高くニューヨークやワシントンの人たちを「ヤンキー」とさげすむ。大きな州で財政も豊か。ブッシュファミリーなど石油成金も多い。

しかし田舎に行けば家々は貧しい。立派な建物があると思えば必ず教会だ。他の週には見られないほど教会が多い。犯行の場所が教会だったのは、わかるような気がする。教会というのは社会の象徴であり、田舎町なら、ことが起こるとすれば教会以外に場所はない。

犯人は、おそらく本人の異常性によるものだが、家庭問題を抱えていた。何度か結婚してうまくいかず、子供に頭蓋骨陥没の重傷を負わすような家庭内暴力の前歴がある。妻の実家に恨みを持ち、義母が通う教会を襲撃したのだ。家庭問題はどこにでもあるが、それがこのような形で現れるのは銃社会なればこそだ。

銃はホームセンターや大きなスーパーなど、どこでも買えるが、銃の所持には一応の規制がある。免許証などを見せて犯罪歴がないかどうか、ブラックリストをチェックしてもらわねばならない。このデータベースはいい加減で、この犯人の場合、登録もれになっていたという。実際には当日義母たちは教会に行っていなかったから撃たれたのはすべて無関係な人たちだ。

テキサスで、銃はありふれた品物だ。四駆車には銃架がついていることもよくある。子供たちが遊びに行く近所の家には必ず銃があった。「危ないじゃないですか?」といったら、「そうなのよ、だから出したままにしないでっていつも言ってるのよ」「でも、心配しないで、家では絶対、弾を込めたままにしないから」と言った具合で、銃規制などもちろん念頭にない。

銃声を聞いて、近所の人たちが自分のライフルを持って駆け付け、犯人と撃ち合いになった。犯人は足と胸を打たれて車に逃げ込み、逃亡しようとした。それをまた時速150㎞で追いかけたと言う。犯人の車は運転を誤って道路わき駅激突した。これまでと思ったか、自分の頭を撃ちぬいて自殺した。ほかの場所ではあり得ない展開だ。

テキサスの人たちはまだ西部劇の世界に住んでいるのだ。テキサスで暮らした僕の経験はもう20年も前のことだが、きっと今も変わらないと思う。

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