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高浜原発の水漏れ事故の異常さ [原発]

再稼動を推進していた高浜の原発で水漏れ事故があった。原発の水漏れ事故はしばしば起こっていて、すっかり慣れっこになった感があるが、またか、と見過ごしてしまうわけには行かない。今回は、原子力規制委員会の「厳しい」監督のもとに、再稼動反対の世論に抗して、慎重が上に慎重に取り組まれてきた結果だ。

しかも、漏水は一次冷却水である。原子炉の炉心に直接触れる一次冷却水は汚染度も高く、絶対に漏水してはならない。だから炉体に密封して直接発電には使わない。発電には一次冷却水で温めた二次冷却水を用いる。

一次冷却水と言えども、計測や保全のために、炉外に多少の配管があるだろう。それでも、一次冷却水が漏れていて、「どこから漏れたかわからない」というのには驚く。量も34リットルだから大きなペットボトル70個分である。いったい原子炉の運転はどうなっているのか?アルバイトに点検させているだけなのか?運転体制、管理体制に疑問を持たざるをえない。これでは、原発事故が起こるのが当たり前だ。

まだ運転が始まっておらず、放射能の量としては少なかったので、「大事故ではない」と居直ってるが、これも驚くべき姿勢だ。原発は事故が起こってから謝れば良い物とでも思っているのだろうか。事故が起これば取り返しのつかないことになるという意識がない。

福島でも、結局、事故処理費用は国に負担させた。少しも懲りていないのだ。

事故の費用負担を考えれば、だれが考えても原発はコストが高い。福島の事故では、復興特別税で全国民がいまだにその負担を強いられている。電力会社が全面的に負担を負っていないことが問題の根幹だろう。東電は原発の運転を禁止されるべきだ。通常発電で、こつこつと稼いで、300年かけて国民に費用の返済をするべき会社である。

事故が起こらないことを想定した試算が通用するならどんな事業も儲かる。食品会社は、食中毒を防止するために多大な費用を費やしている。めったにないことだが、起これば莫大な負担になり会社が潰れることも想定されるからだ。コストはこのためのものと言っても良い。もし、食中毒は天災として国が補償費用を負担するなら、食品会社は公然と手抜きできて、簡単に利益があげられる。そんなことを許してはならないのは当然だろう。

遠い将来を考えた場合、枯渇するエネルギーを補うために、原子力の利用は必要とも思われる。安全を求めた研究開発は、続けられるべきだが、適正なコスト意識すら持たない会社が、完成した技術であるかのごとく扱うべきものではない。本来、コスト的に成り立たない原発を無理やり稼動させる異常が、水漏れ事故の異常さに現れている。
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