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苦悩する天皇制---真子さんの婚約にケチ付けする人たち [社会]

万世一系の天皇をいただく日本は神の国だという思いを抱いている人たちは今もいる。そこまで徹底しなくとも、多少なりとも天皇を民族の誇りのよりどころとしている人は少なくない。しかし、所詮天皇制は過去の遺物になるしか仕方がないものだ。

秋篠真子さんの結婚にケチをつけている人たちは、真子さんがバイト青年と結婚することが天皇家の神性を汚すことになると危惧している。憲法24条で結婚の自由が認められる世の中で真子さんがだれと結婚しようが文句をつける筋合いはない。まあ、このことがそもそも天皇制の矛盾だ。バイト青年は真子の持参金で一生遊んで暮らせるようになる。そしてこの金は税金から支払われる。

天皇の万世一系がどのようにして保たれて来たかと言えば、その多くは一夫多妻制に頼ったものだ。明治天皇も大正天皇も多くの愛人を抱えていて、大正天皇は妾の子だ。子供が0人、1人、2人の場合で男系が継続する確率は1/2、これが10代続く確率は1/1000にもならない。一夫一妻の場合、直系に限らず皇族の範囲を広げても、万世に渡って男系天皇の保持などということは不可能なのである。天皇制に一夫多妻制は必須のものなのだ。

延命策として、旧宮家の復活などと言っている人もいるが、これで天皇の神性を保持するのは現実には難しい。だれでも叩けば埃が出てくる。明日から皇族になると言うことに成れば、自分の過去は衆目にさらされる。天皇の神性を夢想している人たちの目は厳しいものだ。自信を持って皇族復帰できる人などいない。おそらく実施すればスキャンダルの山となる。聞くところによると、旧宮家では皇族復帰を望んでいる人はいないそうだ。それはそうだろう。自由で豊かな生活をしている彼らには、社会的にも、ちやほやされる「元皇族」の方がよほど居心地がいい。

女性宮家にしても同じことが言える。皇族に留まらなければ生活が成り立たないのなら話は別だが、何億もの持参金が支給されるなら、好きな相手と結婚するのに躊躇はない。公務で尊厳を保たねばならない妻とそれを支えるだけの夫の幸せな生活と言うのも考えにくい。今回の真子の結婚は、女性宮家志願を自ら否定する表現かも知れない。「宮」になりたいなどと思う女性皇族など今後も出てこないだろう。

天皇の退位というのも結局は天皇制の行き詰まりを示していると思う。もちろん天皇は高齢であり、激務は出来ない。しかし、摂政という制度もあるのだから仕事はいくらでも肩代わりできる。体力の減退は何の理由にもならない。エリザベス女王など90を過ぎてもまだ現役だ。

真相を説明しよう。実は日本の天皇には摂政ではできない特別の任務がある。退位の希望は、どうしても天皇でなければできない任務を全うする自信がないということだ。それは何かといえば生き続けるということだ。

天皇は神ではないのだが、特別な人間であるという神性からは切り離せない。神は全宇宙的なものだから、これを国内だけにとどめるのは実は難しい。厳密な天皇制は日本イコール世界であって初めて成り立つものだ。世界に天皇崇拝を押し付けようとした八紘一宇は先の戦争で破たんしてしまった。日本が世界に数ある国の一つでしかないことと天皇制は根本的に矛盾する。

2020年にオリンピックがあるが、もし天皇がオリンピックの直前に死ねばどうなるか。天皇制を全うするためには大喪の礼に服し、当然オリンピックは中止しなければならない。しかし、世界に大喪は通用しないから、そんなことは出来るはずもない。天皇制を破たんさせないためには、大事な国際行事に際して天皇は死んではならない。だから退位しておく必要があるのだ。

一夫多妻制の消失、結婚の自由、国際社会の一員、こういったことが重なって、もう天皇制は限界に来ている。それに替わるバックボーンが必要なのだが、まだ日本にはその準備ができていない。民主主義への信頼・忠誠心、誇りに満ちた日本国憲法魂といったものは全く育っていない。歴代政府が自国の憲法のすばらしさを教えることを妨げてきているのだから当然ではある。
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