So-net無料ブログ作成

18歳 選挙のやり方 [社会]

今年から選挙の投票権が18歳からに拡大された。模擬投票をやったり、選挙に行こうと言うキャンペーンが繰り返されているが、投票は義務だから、忠実に実行しましょうねといったことに終始しているように見える。こんなキャンペーンに騙されてはならない。

選挙権は、もっと重大なもので、これを獲得するためにどの国でも多くの血が流されてきた。明治の昔にはごく一部の金持ちにしか与えられなかったし、女性の場合は第二次世界大戦で負けて、日本国憲法が施行されるまで、選挙権が与えられなかった。権力行使の唯一のチャンスであり、18歳の君がエライ政治家や大臣の上に立つ瞬間なのである。

18歳でも給料をもらえば、税金をとられるのだから選挙権は当たり前のことだ。昔から、選挙権は18歳からにすべきだという議論があったが、時の政府は取り合わなかった。若者は現状批判が強く進歩的であり自民党に不利だと決まっていたからだ。今頃、18歳選挙にしたのは、マスコミを通じてうまく丸め込めば不利ではないという新しい判断なのだろう。若者はなめられている。

議員の選挙は、AKB48の総選挙とは根本的に異なる。AKBの選挙は誰が歌うのかを決めるが、その結果はAKBメンバーに限ったことで、自分の身には降りかからない。議員の選挙は自分の身に降りかかる結果をもたらすのだ。国会で決めることが自分にどう影響するのか。自分は、社会の中でどのような位置にあるのか。選挙投票は自分を知ることから始まる。

世の中の人とたちの利害は相反する。誰にとっても良いことばかりではない。ある人にとって良いことは他のある人には悪いことであることが多い。だから選挙で決着をつける。自分の立ち位置を見極め的確な判断をすることは、生きる技術でもあるのだ。人気投票をやっている場合ではない。

国の運営にはお金がいるから税金を取る。消費税で貧乏人からも一律に取るのか、所得税で余裕のある金持ちから多く取るのか。これも一つの重要な選択だが、これを大所高所から判断できる立派な人を選ぶのが選挙だと思ってはいけない。選挙で問われているのは誰が立派かではなく、自分自身の意見なのだ。自分の意見を議会で代表してくれる人を選ぶのが選挙だ。

世の中が豊かで、自分は貧乏でないと思っている人は、金持ち優遇が良い。消費税の負担が重荷となっている人は税金は金持ちからとってほしいと思う。いったいどちらが多いのか。これを示す機会が選挙なのだ。国に対して進む方向を与えるのは選挙民でなければならない。

最大多数の最大幸福が民主主義の原理だ。世の中の人たちが、自分の利害に忠実に投票すれば、必ず多くの人にとって良い社会が実現されるはずだ。ところが実際にはそうなっていない。政治は複雑であり、ごまかしが横行する。多くの大人たちが、自分をしっかり見つめた投票をせず、「人気」や「知名度」、あるいは、「取引先に頼まれて」投票している。「大所高所から判断できる立派な人物」に投票して満足している人も多い。

求められているのは各自の政策判断だ。アベノミックスと言われる政策では、消費税を増やして、企業の税金は減らす。会社が潤えばやがて給料もあがると言うのだが、これを信じるかどうかが1つの争点だ。アベノミックスは前の選挙でも宣伝され、すでに実施された。消費税の増加分を上回る増収があったのかどうか、各自の判断が問われている。

選挙の争点は必ずしも明確に出てこない。前回の選挙も株高で企業の業績が上がることを売りにしたのだが、選挙後にやったことは、秘密保護法や海外派兵の戦争法案だった。今回も、こういった争点を隠している。日本国憲法をないがしろにしていいのかどうかも、実は大きな争点なのだ。年寄りは兵隊にされず、国内から行けと命令するだけだ。海外派兵で死ぬのは若者ばかりだ。

決して、「選挙に行くこと」だけが大切なのではない。隠された争点、明らかな争点、それを自分の立場から、自分で判断すること、これが選挙のやり方として一番大切なことなのだ。未来は若者たちのものだ。だらしのない大人たちのまねをしてはいけない。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

メッセージを送る