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アジア開発銀行(ADB)とアジアインフラ投資銀行(AIIB) [国際]

中国が主導してアジアインフラ投資銀行(AIIB)というのが立ち上がる。アジア諸国がインフラ整備のために資金が要るとき資金を貸し出す。これまでもアジア開発銀行(ADB)というのがあったのに、なんでまたと言う気がする。

ADBだけでは、絶対的に資金規模が足りないという問題があるが、それならもっとADBへの出資をつのれば良い。40ヶ国以上の国々が、続々AIIBへの参加を表明しているから、資金を集めることには問題なかったはずだ。

実際に、中国がADBへの出資を申し出たのだが、アメリカと日本がこれを拒否した。ADBは日本とアメリカが主導したいと言うことで中国の出資比率が高まるのを恐れたのだ。中国が新たにAIIBを立ち上げたのは、こういった日本の態度が招いた結果である。

日本は、融資基準や組織運営の不透明だとしてAIIBには、参加しないと言っている。それでは、ADBは融資基準や組織運営に何の問題もなかったのだろうか。日本は、ADBの総裁を歴代すべて日本から出し、アジアの経済を牛耳ってきた。ADBが融資して、日本企業が受注するというパターンを繰り返してきている。

これを各国がどのように評価したかだ。融資基準や組織運営の不透明が問題になるのは、むしろADBだったかもしれない。日本は、ヨーロッパやアジアの各国にAIIBに参加しない様に働きかけた。ADBへの出資も認めず、AIIBにも反対するのでは、中国をアジア経済から締め出してしまおうとしたことになる。そんなことが出来るはずもない。英・独が参加表明すると、参加の動きは、たちまち広がってしまった。世界の判断は明確だろう。

明らかな失策である。ADBは中国の発言力を認めるべきだったし、韓国にも配慮すべきだったのだ。新興国は、どんどん力をつけてきている。それぞれの経済力に見合った権利を認めるということは、相対的に日本の発言力を削減して行くことになるが、それは自然の成り行きなのである。それが、アジア開発の目指すところのはずだ。

日本政府の根本的な間違いは、日本がアジアの一員であることを忘れていることだ。まるで日本は他のアジア諸国とは異なる、擬似ヨーロッパ国であるかの態度を取り続けて来た。今も、アメリカに取り入りさえすれば、アジアは日本が押さえられると勘違いしている。

日本は、30億もあるアジア人口の僅かな部分を占めるにすぎない。周辺諸国の信頼をいかにして勝ち取るかを考えなければならないのに、そういった努力を全くしていない。それどころか、首相が先の大戦での侵略に対する無反省を露呈するような有様である。まったく、現実が見えていないのだ。

アメリカに気に入られれば、自動的にアジアの代表になれるという時代は、もう、とっくに終わっている。


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