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悪銭身に付かず、良銭身に付き過ぎ [社会]

悪銭身に付かずといわれるが、逆に良銭は身に付きすぎて困るもの。世の年寄は、持っているお金が使えず溜め込んでしまっている。そりゃそうだ。携帯料金がかさむわけでもなし、流行の洋服を買うわけでもない。食べる量は知れている。それにもまして生活は質素なのである。「金さん銀さん」と言う双子の年寄り姉妹が人気だったころ、テレビの出演料とかどう使うかと聞かれて、「老後に備えてためておく」と104歳が答えたという話もある。要するに使い道がないのだ。

子ども2人を大学にまで行かせれば、授業料と下宿代で毎月莫大な金がかかる。これをなんとか耐え忍ぶためには節約せざるを得ない。これが10年位も続くのである。節約は骨身にしみついてしまう。子どもたちが卒業して社会人になると、毎月の経費は三分の一以下になるだろう。そのころ家のローンも無くなるし、地位も上がってサラリーも増えてしまう。急に経済的余裕が出来ても、生活は対応できない。この時点で、もう収入と生活を関連付けることをあきらめてしまう。持ち金にはかかわりなく質素に暮らすことが決定付けられるのだ。

退職金が入ったり、親の遺産をもらったりもするが、働き盛りには金には苦労している。あの辛苦を思えば得たお金を、そうたやすくは使えない。いまさら、若かりし頃のあの労働はできるべくもない。その対価として得られたお金は貴重なのだ。何かを買おうとした場合、それが、今ではやろうとしても出来ないあの労働に見合ったものかをつい考えてしまうのである。良銭であるからこそ身に付きすぎるのだ。大抵の老人は、もっと使えばいいのにいと子供たちから言われながら遺産を残して死んでいく。

無駄使いはしたくないが、本当は、有効に使いたい。そういった気持ちに付け込むのが、オレオレ詐欺で、騙される人は必ずしもボケているわけではない。何とかお金を役に立てたいという気持ちがあるから、騙しやすいのだ。

世の中は良銭ばかりではない。金融操作で悪どく設けた輩も多い。人のために使うということを知らない金持ちの溜め込みもひどい。アメリカでは、人生の最大の目標は「慈善事業」だ。ビル・ゲイツもマイケル・ジョルダンも慈善財団を作った。金持ちになり功成り名を遂げた人は慈善財団を設立する。大きな慈善財団を作った人ほどエライ人として歴史に残る。日本では資産は「子孫の繁栄」にのみ使われる。

どちらにせよ、資産の溜め込みが経済の循環を妨げ、不景気をもたらせている。消費税などと言わず、相続税と資産税を増やしてこれを吐き出させる政策を考える政治家はいないものだろうか。いやいや、そんな個人の溜め込みよりも桁違いに大きなのは企業の内部留保だ。これをを吐き出させる強力な施策はないものだろうか。
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